増毛町へドライブ《北海道 おでかけ日記》

おでかけ

先日、久しぶりに増毛町へ。

前回訪れたのは2019年だったので、実に5年ぶり。

国道231号線をひたすら走って行く。
「こんなにトンネル長かったっけ?」とか「前は違ったような気がするから変わったのかなぁ(実際には変わっていない事が多い)」という毎度お決まりのような会話を繰り広げたり

以前は無かった防波フェンスが出来ていてちょっと驚いたり(これは本当に無かった!2021年竣工らしい。場所は石狩市浜益あたり)

そして走りながら昼食の相談。前回も食べた「田中商店」の海老ラーメンか、海鮮のお店とかもありだな〜
なんて話していたら、良い感じで11:30頃に増毛町に到着。

(この写真は帰りに撮ったもの)

増毛町でランチ

とりあえず田中商店に行ってみよう!ネットで見た感じ休業日とかでも無さそうだし。って事で行ってみたところ・・・

なんと、「臨時休業」と書かれたのぼりが・・・(涙目)
(悲しみで写真までピンぼけ)

今回は行けなかったけど、田中商店の情報はこちら。
麺屋 田中商店(公式)
麺屋 田中商店(食べログ)

気分をラーメンから海鮮丼に切り替えて、そこからすぐ近くにあった「鮨処 福よし」へ行ってみる事に。

やっぱり増毛といえば、甘えびだよな。
・・・お、ミニ甘えび天丼&ミニ甘えび丼のWセットなるものがあるじゃないか!

これ一択だな。即決定。

そして運ばれて来たものがこちら。

いや、全然ミニ&ミニじゃなく普通盛&普通盛!!そして味噌汁までエビ尽くし!

食べながら気付いたけど、えびが丼の上で若干動いてたような・・・?!
時間の経過とともに身がギューって固くなっていったし
これ、たぶん超新鮮でさっきまで生きてたやつだ。
めちゃくちゃ美味しかった!!普通盛&普通盛なのでもうね、お腹いっぱい。

私たちは12時前に入ったのですぐに座れたけど、12時超えたぐらいから続々とお客さん来店。
数組の待ちが発生して、ブザーを渡されて外で待っているような感じだった。

日によるかもしれないけど、11時開店で12時過ぎには混み始めていたので早めの入店が良さそう。
福よし(食べログ)

増毛町立増毛小学校 旧校舎(旧増毛小学校)

満腹になったところで、町内散策。
まずは北海道遺産の一つ、「増毛町立増毛小学校 旧校舎(旧増毛小学校)」へ。

昭和11年(=1937年なので、2024年現在で87年前)建築で、道内最大最古の大型木造校舎だそう。

入口正面に大きな木。

止まったままの時計。

2012年3月まで子どもたちが通っていたそうで、意外と最近まで使われていた事に驚く。
2012年4月からは、閉校した北海道増毛高等学校の校舎に移転したらしい。

QRコードから町内の教育機関の校歌を聞く事ができる。
(これをスマホで流しながら校舎の周りを散策してみたら、趣があって良い感じだった)

普段は校舎の中は非公開だけど、イベントの時には一般公開されるようなので町のHPを確認するといいかも。

木造の大きな建物って迫力あるなぁ。

体育館はこんな変わった作り。

校庭からは暑寒別岳が綺麗に見えている。

小高い丘に建っているので、街や海を望む事も出来る。

羨ましい立地!こんな学校に通いたかった!

旧増毛駅

続いて「旧増毛駅」へ。

増毛駅は、大正10年(1921年)に開通した深川と増毛を結ぶJR留萌本線の終着駅。
鰊場で栄えた最盛期には人や貨物の輸送の拠点としてにぎわっていたみたいだけど、平成28年(2016年)12月5日に廃線となっている。

駅舎内には様々な資料あり。

駅舎とその周辺は、高倉健さんが主演した映画「駅 STATION」の舞台となったことで有名らしく、あちこちに映画のポスターや広告が貼ってある。
そして現在は開通当時の駅舎に復元整備されているみたい。

昔はこうで

今はこんな感じ。

奇跡のベンチもあるよ!

ここに座ってみたら・・・奇跡が!!

増毛厳島神社

続いては、増毛厳島神社へ。
観光マップにも載っていて少し気になったので立ち寄ってみたら・・・これが結構良いところで!
ちょうど良く桜も咲いていて風情がある。

明治34年(1901年)に建立されたそうで、組物と彫刻で豊かに装飾された社殿が特徴の神社。
手掛けたのは越後(新潟県)から来訪した棟梁や彫刻師らで、彼らは函館の高龍寺本堂(明治32年(1899年)築)の建築にも携わっているとの事。

歴史についてはこちらにも書かれている。

行くまでは全然知らなかったけど、道指定有形文化財にもなっていて、北海道随一の彫刻神社として知られているみたい。
その情報通り、本当に彫刻とか装飾がとにかく素晴らしいの一言!

社殿の内装はこんな感じ。

事前予約が必要&有料だけど、中を拝観する事も可能みたい。
(詳細は増毛町HP公式サイトにて確認することができる)

こういう神社って珍しいし、見ていて飽きなかった。
こじんまりとしていてコンパクトなのもまた良い。穴場を発見した!って感じ。

國稀酒造

続いては有名なこちらへ。
明治15年(1882年)創業の國稀酒造。北海道で最も古い老舗であり、日本最北の酒蔵との事!

え、待って。このポスター見たら最北の酒蔵って、旭川じゃん?

と思って自分で調べてみると・・・

出典:© OpenStreetMap contributors

確かに増毛の方がちょっとだけ、約7kmくらい北だった!!

創業者は佐渡出身の豪商「本間泰蔵」という方。元々はすぐ近くにある「旧商家丸一本間家(きゅうしょうかまるいちほんまけ)」の敷地内に醸造所があって、そこが本店だったみたい。

今回は行かなかったけど、この「旧商家丸一本間家」も国指定の重要文化財になっていて、内部の見学ができるようだ。

さて、話は現在の國稀酒造に戻って、建物に入るとすぐにオリジナルグッズや食品、お土産などの販売コーナーが。

少し進むとメインの酒販売コーナー(写真は撮れず)

その先には酒造りの道具や酒器などを展示している資料館があり

そして試飲コーナーもある。

他にも様々な展示物が。

この方角は何のためなのか・・・

あと、今回は気付かず見ないで帰ってしまったけど、昭和25年頃に造られた鰊船の展示なんかもあるみたい。

そしてここにもコレ!!

一通り見た後に、私たちが購入したのがこちら。


ここでしか買えない限定品みたい。飲むのが楽しみですな。

購入するとき、お店の方に「いま開発中のまだ販売してないお酒を皆さんに飲んでもらってるんだけど、今日は車?運転手はどちら?」って聞かれて、貴重なお酒を飲めるチャンスがいきなり到来!

しかし、交代しながら運転する可能性が高かった私たちは一瞬悩み、悔しいけれども断念。どんな味だったのかなぁ〜。

そうそう、外に暑寒別の伏流水を汲めるところがあって、水を汲んで持ち帰ることもできるみたい。
事前に知っていたらそれ用にボトルとかタンクとか持ってきたのになぁ。次回は絶対に持っていこう!

おまけ(駐車場など)

今回訪れた中で「旧増毛小学校」「旧増毛駅」「國稀酒造」は車を停める場所がある。

「厳島神社」は専用駐車場はなく、向かいというか隣の町役場に停めれば良いのかな?という感じ。
でも、各スポットがそんなに離れていないので、どこか1箇所に車を停めて歩いて周れるくらいの距離感だ。

町内に置いてある観光マップは、増毛観光情報局のHPで見ることができるので、事前に確認しておくといいかも。

歩いてて出会う増毛町内のマンホールはこんな感じ。

おまけ(白銀の滝/雄冬岬)

増毛町散策を終えた帰りに、ちょっと寄り道。来る途中で見かけて気になっていた「白銀(しらがね)の滝」へ。

場所は石狩市浜益区の雄冬岬(おふゆみさき)というところ。

落差は約25メートルという結構大きな滝で、水量も多くて迫力満点!

この「雄冬岬」という場所は厳しい断崖絶壁に位置していて、ずっと道路が未整備で訪れるのが著しく困難だったそう。
かつては「陸の孤島」と呼ばれ、北海道三大秘岬のひとつとされてきたようだ。

雄冬岬付近の道路未通区間が解消して札幌-留萌間が全通したのが昭和56年(1981年)・・・って、意外と最近じゃない?
それまでずっとここら辺一帯が陸の孤島だったって考えると、なんか驚き。

ちなみに今回は行かなかったけど、ここの近くにある「雄冬岬展望台」もなかなか良い場所である。
ただし、マムシの生息地なので要注意だ!

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