稚内市にある稚内港北防波堤ドーム。

1931年から5年の歳月をかけてつくられたドーム状の防波堤。
稚内港の防波堤としての役割だけでなく、かつては桟橋から駅までの乗り換え通路としての役割もあったんだそう。
どういう事かというと・・・
・当時は北海道と樺太を結ぶ鉄道連絡船(鉄道と鉄道の間が水面で隔絶されている場合に両端を連絡する目的で就航する船)があった
・防波堤の建設後、ドームの手前まで国鉄の線路を延長し「稚内桟橋駅」を開設
・稚内は年間130日強風が吹き荒れるが、乗り換え通路としてドームができたため、駅と桟橋の間を安全に歩いて行き来する事ができた
という事らしい。
その後、終戦を迎え連絡船は消滅し、稚内駅から桟橋駅に続く線路も消滅。
ただ、それからも防波堤としての機能は維持されている。

パルテノン神殿のような建築。こんな構造の防波堤は世界でも珍しい建築物みたい。

現在は北海道遺産に指定されていて、CMやドラマの撮影にも使われている。
男闘呼組が出演した服部セイコー(今のセイコー株式会社)のCMや、三菱・エクリプスクロスのCMなど。
映像の記憶はなかったけど、やっぱり海外の古い建築物のように見えるしカッコいい。



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